午前0時41分。
誰もいない事務所で、Zoho CRMが突然しゃべった。
「皆さんを集めたのは他でもありません」
Dropboxが眠そうに答えた。
「フォルダならありますよ」
「聞いてない」
「でもあります」
Zoho Flowが遅れて入ってきた。
「すみません、接続エラーでした」
全員が黙った。
GitHubだけが壁際で静かに笑っている。
「お前、最近調子いいからって感じ悪いぞ」
「僕はHTML置いてるだけですから」
この一言で会議室の空気が悪くなった。
そこへQRコードが走り込んできた。
「大変です! 僕の本文、申請履歴IDでした!」
「知ってる」
「最大3回使えるらしいです!」
「それも知ってる」
「じゃあ何で俺ここに呼ばれたんです?」
「お前、たまに出ないからだよ」
QRコードは黙った。
かなり傷ついた顔だったが、四角なのでよく分からなかった。
その時、奥のPCから低い声がした。
「……PDFは?」
全員が振り返る。
そこにはPDFがいた。
五枚組。
完成度はほぼ完璧。
空欄でも出せる。
日本語フォントも埋め込まれている。
PDFは腕を組んで言った。
「俺はもう働いてるぞ」
JSONも横から顔を出す。
「僕も」
GitHub。
「僕も」
Dropbox。
「フォルダあります」
「お前はちょっと黙れ」
そして全員の視線がZoho Signに向いた。
Zoho Signは小さな声で言った。
「……本人同意?」
一同、
「そこだよ!!!」
その瞬間、事務所の照明がついた。
ぺすが立っていた。
寝巻き姿で。
「お前ら……」
システム一同が凍りつく。
ぺすは静かに言った。
「明日やれ」
Zoho Flowが恐る恐る聞いた。
「では午前10時に定期実行を……」
「お前は勝手に動くな」
「はい」
Claudeが廊下から顔だけ出した。
「もうできてますけど?」
ChatGPTが床下から叫んだ。
「待て! 今かなり深いところまで原因が……」
ぺすは床の穴を覗いた。
「お前まだ掘ってたの?」
「ここに地層が」
「埋めろ」
午前0時43分。
全システムが停止した。
唯一、Dropboxだけが最後までつぶやいていた。
「……フォルダは、あります」