うららかな午後、おかしな嬌声が部屋を鳴らした。
危うく端末を落としそうになったが、運よくシャーペンの芯を折っただけですんだ。
「うるせえええええ!」
また別の嬌声が飛んできて今度こそ端末を落とした。
この声はあいつだった。
「藤本ォォォォォ!仕事しろ!占え!静かにしろ!」
ドアが開いて藤本が顔をのぞかせた。
相変わらず胡散臭い奴だ。
じっとこっちを見ている。
「主任、今の腹で聞いた?」
「聞いていない。耳より先に腹が反応しただけだ」
「それを腹で聞いたって言うんだろ」
卓上のペンギンが点灯した。
《音声入力:木蘭では正常》
《発信地点:VOID No.6》
《経路:不明》
藤本が追加で入力する。
《音声入力:主任にしては正常》
《受領地点:主任腹部》
「勝手に記録するな」
🐧《訂正:本人の仕様》
二人まとめて黙れ。
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